ブロンプトンはがっかり?購入前に知るべき全知識

Brompton公式

「最強の折りたたみ自転車」として名高いブロンプトン。しかし、インターネットで調べると「ブロンプトン がっかり」といったネガティブな声も目にすることがあり、購入をためらってしまう方も多いのではないでしょうか。あるいは、DAHONとどっちが良いのか比較検討している方もいるかもしれません。

価格も決して安くはなく、購入してから「こんなはずじゃなかった」と後悔はしたくないものです。街乗りは快適でも、長距離はしんどいのではないか、巡航速度はどのくらい出るのか、といった走行性能への疑問。また、高価なだけに盗難のリスクや、安く買う方法についても気になるところです。

チタンモデルの存在や、カスタムの楽しみがある一方で、そもそも強度はどのくらいですか、という基本的な耐久性や、その寿命、さらにはタイヤの寿命は、といった維持に関する現実的な問いも浮かびます。この記事では、そうした疑問や不安を解消し、あなたがブロンプトンと後悔なく付き合えるかを判断するための客観的な情報を提供します。

この記事でわかること

  • ブロンプトンで「がっかり」と言われる具体的な理由
  • 価格や重さ、走行性能の実態
  • 後悔しないために知るべき魅力と注意点
  • あなたにブロンプトンが合うかどうかの判断基準
目次

ブロンプトンでがっかり?5つの後悔ポイント

この章で解説すること

  • 価格は本当に見合っているのか?
  • 想像以上に重い?輪行時の実用性
  • 変速性能は街乗りでも力不足か
  • ポジションが合わない時のリスク
  • パンク修理とメンテナンスの特殊性

価格は本当に見合っているのか?

後悔しない選択ーイメージ

ブロンプトンを検討する上で、最初のハードルとなるのが価格です。結論から言うと、ブロンプトンの価格は他の多くの折りたたみ自転車と比較して高価です。しかし、その理由は明確に存在します。

主な理由として、イギリス・ロンドンの自社工場で一台ずつ丁寧にハンドメイドされている点、そして他に類を見ない精巧で堅牢な折りたたみ機構の開発・製造コストが挙げられます。単純なスペック比較だけでは、この価値は分かりにくいかもしれません。

例えば、スタンダードなスチールモデルである「C Line」でも価格は24万円以上から。チタンを一部使用し軽量化された「P Line」では約40万円、フルチタンフレームの超軽量モデル「T Line」に至っては80万円を超える価格帯になります。(価格は2025年時点の参考情報)

これを他の自転車、例えばロードバイクと比較すると、同価格帯であればより高性能なコンポーネントを搭載したモデルが手に入ります。そのため、純粋な走行性能やコストパフォーマンスを最優先する方にとっては、「価格が高い」という点ががっかりする最大の要因になる可能性があります。

価格に対する価値観が重要

ブロンプトンの価格に納得できるかは、「所有する喜び」「唯一無二の折りたたみ性能」「高い資産価値」といった、スペック以外の価値をどう評価するかによります。購入後に「こんなに高いのに走りは普通だ」と感じてしまう可能性は、事前に理解しておくべきでしょう。

想像以上に重い?輪行時の実用性

後悔しない選択ーイメージ

「小さく折りたためるから軽くて持ち運びも楽」というイメージを持つ方も多いですが、これも後悔につながりやすいポイントの一つです。実際のところ、ブロンプトンは決して軽量な自転車ではありません。

最も一般的なスチールモデル「C Line」の重量は、モデルによりますが約11kg〜12kg台です。これは、フレーム素材にクロモリ鋼という鉄の一種を使用しているためで、頑丈さと引き換えに重量が増すのは避けられません。

モデルフレーム素材参考重量
C Line (旧スチールモデル)スチール11.2kg 〜 12.1kg
P Line (チタン・スチール)チタン(一部) & スチール9.9kg 〜 10.2kg
T Line (フルチタン)フルチタン7.45kg 〜 7.95kg

10kgを超えると、駅の階段の上り下りや乗り換えで長時間持ち運ぶ際には、ずっしりとした重さを感じます。特に女性や小柄な方にとっては、この重さが輪行(自転車を公共交通機関で運ぶこと)を億劫にさせる原因になり得ます。

もちろん、折りたたんだ際のコンパクトさは秀逸で、転がして移動できる「ローラーフレーム」などのオプションもあります。しかし、日本の鉄道ルールでは基本的に全体を覆う輪行袋に入れる必要があり、駅構内で転がすことはできません。このため、「重さ」は購入前に実物を持ち上げてみて、許容範囲かを確認することが非常に重要です。

変速性能は街乗りでも力不足か

後悔しない選択ーイメージ

現代のスポーツ自転車が20段以上の変速を搭載するのが当たり前の中で、ブロンプトンの変速段数の少なさは、がっかりする点としてよく挙げられます。

ブロンプトンの変速は、外装変速機(2速)内装変速機(3速)の組み合わせで作られています。モデルによって異なりますが、選択肢は基本的に以下の通りです。

  • 2速モデル(外装のみ)
  • 3速モデル(内装のみ)
  • 6速モデル(外装2速 × 内装3速)

このように、最も多段なモデルでも6速しかありません。これは、急な登り坂や、向かい風の中での速度維持など、状況に応じた細かなギア調整が難しいことを意味します。特に坂の多い地域に住んでいる方や、ある程度の速度で巡航したい方にとっては、物足りなさを感じる場面があるでしょう。

シマノ製パーツが使えない理由

ブロンプトンに高性能なシマノ製の多段変速機を装備できないのは、折りたたみサイズを極限まで小さくするための独自設計に理由があります。後輪をはめる部分の幅(リアエンド幅)が112mmと、一般的なスポーツ自転車(130mmや135mm)より大幅に狭いため、市販の多くの変速機と互換性がないのです。

「変速が貧弱」という点は、ブロンプトンの走行性能における最大の弱点と言っても過言ではありません。快適なサイクリングをイメージしていると、この点でしんどい思いをする可能性があります。

ポジションが合わない時のリスク

ロードバイクやクロスバイクでは、ステムという部品を交換することでハンドルの位置(距離や高さ)を細かく調整し、乗りやすい乗車姿勢(ポジション)を作ることが可能です。

しかし、ブロンプトンは基本的にハンドルの位置を調整する「ステム交換」という概念がありません。独自の折りたたみ機構の一部であるため、ハンドルポストごと交換する大掛かりなカスタムをしない限り、購入時のポジションから変更することは困難です。

サドルの高さや前後位置はある程度調整できますが、ハンドルまでの距離が体に合わない場合、致命的な問題となります。無理な姿勢で乗り続けると、手や首、腰に痛みが生じる原因にもなりかねません。

購入前の試乗が不可欠

ブロンプトンはハンドルの形状や高さによっていくつかのモデル(High, Mid, Low)が用意されています。自分の体格や乗り方にどのモデルが合うのか、必ず購入前に試乗して徹底的にチェックすることが、後悔を避けるために最も重要です。一度購入してしまうと、後からポジションを合わせるのは非常に難しいということを覚えておきましょう。

パンク修理とメンテナンスの特殊性

後悔しない選択ーイメージ

自転車に乗る以上、避けては通れないのがパンクです。しかし、ブロンプトンはこのパンク修理、特に後輪のホイール着脱に多くの手間がかかります。

一般的なスポーツ自転車の多くは「クイックリリース」というレバーで工具不要かつ数秒でホイールを外せますが、ブロンプトンはホイールが15mmのナットで固定されています。これを外すためには、常に15mmレンチという工具を携帯し、取り出す手間がかかります。

さらに、ホイール周りには泥除けを固定するステーや、チェーンの張りを調整するチェーンテンショナーといった部品が複雑に絡み合っています。これらを正しく処理しながら作業を進める必要があり、慣れていないと非常に時間がかかります。

特に内装3速ハブを搭載したモデルの場合、ホイールを外すと変速機のワイヤーも外す必要があり、取り付け後には「変速の再調整」という非常に煩雑な作業が追加されます。これだけで10分以上かかることも珍しくなく、出先でのパンクは精神的にも大きな負担となるでしょう。

このように、メンテナンス全般において一般的な自転車とは異なる知識と手間が要求される点は、気軽に扱いたいと考えているユーザーにとっては大きな「がっかりポイント」と言えます。

「ブロンプトン がっかり」を魅力に変えるには

この章で解説すること

  • 唯一無二の折りたたみ機構と設計美
  • 豊富なカスタムパーツで弱点を克服
  • 高い資産価値とリセールバリュー
  • 盗難対策は必須!高級車ゆえの注意点
  • 重さと引き換えの安定した走行感
  • 結論:「ブロンプトン がっかり」は価値観次第

唯一無二の折りたたみ機構と設計美

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前述の通り、多くの「がっかりポイント」は、ブロンプトンが「いかに小さく、スマートに折りたためるか」を追求した結果として生じています。この折りたたみ性能こそが、他のどの自転車にもない最大の魅力です。

慣れれば20〜30秒で、驚くほどコンパクトなサイズに変形します。折りたたんだ姿は自立し、チェーンやギアといった油で汚れる部分が内側に格納される設計は見事と言うほかありません。この機能美は、まさに「工芸品」と呼ぶにふさわしく、所有する満足感を満たしてくれます。

電車での輪行はもちろん、車に積んだり、オフィスのデスク下や自宅の玄関に置いたりと、その保管場所を選ばない利便性は、ブロンプトンでしか得られない体験です。がっかりポイントは、この最高の折りたたみ性能を得るためのトレードオフであると理解することが、ブロンプトンと上手く付き合う第一歩です。

豊富なカスタムパーツで弱点を克服

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ブロンプトンは世界中に多くのファンがいるため、純正品だけでなく、サードパーティ製の豊富なカスタムパーツが存在します。これも大きな魅力の一つです。

例えば、以下のようなカスタムで弱点を克服することが可能です。

  • 走行性能:軽量なホイールや高性能なタイヤに交換することで、走りの軽快さを向上させる。
  • 変速性能:専門的なカスタムショップに依頼すれば、外装変速を3速や4速に多段化することも不可能ではない。
  • 快適性:サドルやグリップを自分に合ったものに交換し、乗り心地を改善する。
  • 積載性:フロントキャリアブロックを活用し、専用のバッグを取り付けて積載能力を大幅にアップさせる。

「自分だけの一台」を育てていく楽しみは、ブロンプトンの奥深い世界です。もちろん費用はかかりますが、がっかりポイントを自分好みに解消していく過程そのものを楽しめる方にとっては、これ以上ない魅力となるでしょう。

高い資産価値とリセールバリュー

後悔しない選択ーイメージ

初期投資が高額であることはデメリットですが、見方を変えればそれは資産価値の高さにもつながります。ブロンプトンは中古市場でも非常に人気が高く、需要が安定しています。

モデルチェンジが少なく、基本的な構造が長年変わらないため、古いモデルでも価値が下がりにくいのが特徴です。大切に乗っていれば、数年後に売却する際も、購入価格の半分以上で取引されることも珍しくありません。

一般的な自転車が数年で価値がほとんどなくなってしまうことを考えると、このリセールバリューの高さは特筆すべき点です。これは、ブロンプトンというブランドがいかに信頼され、世界中で評価されているかの証でもあります。「高価な買い物」ではなく「価値の落ちにくい資産」と捉えることもできるのです。

盗難対策は必須!高級車ゆえの注意点

後悔しない選択ーイメージ

ブロンプトンは、その人気と資産価値の高さから、残念ながらプロの窃盗団に狙われやすい車種でもあります。これは魅力の裏返しであり、所有する上で最も注意すべき点です。

「少しの時間だから」と安易な鍵で地球ロック(構造物とフレームを一緒に施錠すること)をせずに駐輪するのは非常に危険です。短時間であっても、コンビニの店内など、必ず目の届く場所に置くか、頑丈な鍵で施錠することを徹底する必要があります。

推奨される盗難対策

持ち運びやすさと強度を両立した、ABUS(アブス)社のBORDOシリーズのようなブレードロックや、高品質なU字ロックの使用が推奨されます。また、万が一に備えて自転車保険に加入しておくことも有効な対策です。

盗難のリスクは精神的なダメージも大きく、「がっかり」では済まない事態になりかねません。このリスクを常に意識し、厳重な対策を講じることがオーナーには求められます。

重さと引き換えの安定した走行感

後悔しない選択ーイメージ

「重さ」は輪行時にはデメリットとなりますが、走行時には一転してメリットになる側面もあります。クロモリ鋼フレームの適度な重量は、走行時の安定感に寄与します。

タイヤが小さい小径車は、本来ふらつきやすく、路面の凹凸にも敏感になりがちです。しかし、ブロンプトンは低重心な設計とフレームの剛性、そして適度な重量のおかげで、どっしりとした安定感のある乗り心地を実現しています。

スピードを出しても車体がぶれるような感覚は少なく、初めてスポーツタイプの自転車に乗る方でも安心して操作できるでしょう。この「小径車らしからぬ安定性」は、ブロンプトンが長年多くの人に支持されてきた理由の一つです。「重さ」というデメリットが、実は「乗りやすさ」というメリットを生んでいることを知ると、ブロンプトンへの見方が少し変わるかもしれません。

結論:「ブロンプトン がっかり」は価値観次第

後悔しない選択ーイメージ
  • ブロンプトンのがっかりは価格・重さ・走行性能に集約される
  • 24万円を超える価格は大きなハードルになり得る
  • 独自の設計とブランド価値が価格に反映されている
  • 重量は約11kg以上あり輪行で重さを感じる場面もある
  • 重さは走行時の安定性というメリットにもつながる
  • 変速は最大6速で現代のスポーツ自転車と比べると貧弱
  • 坂道や長距離では変速性能に物足りなさを感じる可能性がある
  • ハンドル位置の調整が難しく購入前の試乗が不可欠
  • パンク修理やメンテナンスには専用の知識と手間を要する
  • これらの弱点は最高の折りたたみ性能とのトレードオフ
  • 唯一無二のコンパクトな折りたたみ機構は最大の魅力
  • 豊富なカスタムパーツで弱点を克服し自分だけの一台を作る楽しみがある
  • 中古市場での価値が落ちにくく資産性が高い
  • 人気車種ゆえに厳重な盗難対策は必須
  • 最終的にブロンプトンに満足できるかは個人の価値観と用途次第

この記事は、Brompton JapanBrompton Bicycle Ltd.ワイズロードオンラインの発信情報を参考にし、当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。

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