結婚式の準備を進める中で、「引き出物が安いとゲストをがっかりさせてしまうのでは…」と不安に感じていませんか?
インターネットで情報を集めると、結婚式の引き出物がひどい、ケチられたと感じた、といった厳しい意見を目にすることもあるかもしれません。
実際のところ、相場は平均いくらなのか、3,000円や4000円の予算では不十分なのか、頭を悩ませる方は多いです。また、せっかくなら豪華だったと喜ばれるものを選びたいけれど、ティファニーの引き出物が安い理由のように、ブランド品にも様々な事情があるようです。
さらに、アニヴェルセルの引き出物はいらないという声や、プチギフトでがっかりされたくないという細やかな配慮、避けるべきタブーなものなど、考えるべきことは山積みになります。
この記事では、そのようなお悩みを持つあなたのために、ゲストをがっかりさせない引き出物選びの本質と、後悔しないための具体的な方法を徹底解説します。
この記事でわかること
- ゲストが引き出物を「安い・がっかり」と感じる本当の理由
- 金額の相場と避けるべきタブーな品物
- 予算内で喜ばれる高見えギフトを選ぶコツ
- 後悔しないための引き出物選びの考え方
引き出物が安いとがっかりされる本当の理由
- 結婚式の引き出物がひどいと思われる原因
- なぜゲストはケチられたと感じてしまうのか
- これだけは避けたい引き出物のタブーなもの
- 納得感のある引き出物の相場は平均いくら?
- 友人向け3,000円で選ぶときの注意点
- あの引き出物はがっかりだったという声
結婚式の引き出物がひどいと思われる原因

結婚式の引き出物が「ひどい」と思われてしまう根本的な原因は、必ずしも金額の安さだけではありません。むしろ、ゲストががっかりするポイントは、新郎新婦からの「配慮が感じられない」という点にあることが多いのです。もちろん、ご祝儀に対してあまりにも見合わない品物であれば問題ですが、それ以上に「これは本当に私たちのことを考えて選んでくれたのかな?」と疑問に思わせてしまうことが、最も大きな失敗の原因と言えます。
例えば、以下のようなケースが考えられます。
- 持ち帰りが大変なもの:遠方からのゲストや二次会への参加者がいるにも関わらず、重たい食器セットや大きくてかさばる鍋などを選んでしまうケースです。新郎新婦の「これを贈りたい」という気持ちが先行し、ゲストの帰宅時の負担への想像力が欠けていると思われかねません。
- 使い道に困るもの:新郎新婦の写真や名前が入った記念品は、代表的な例です。二人の記念にはなりますが、ゲストにとっては使いづらく、処分するにも気が引けてしまいます。結果的にタンスの肥やしとなり、「もらって困った」という印象だけが残ります。
- 個性が強すぎるもの:特定のキャラクターグッズや、好みがはっきりと分かれるデザインのインテリア雑貨なども注意が必要です。新郎新婦の好みとゲストの好みが一致するとは限らず、「自分たちの趣味を押し付けられた」と感じる人もいます。
ポイント
引き出物選びで最も大切なのは、金額の多寡よりも「ゲスト一人ひとりへの感謝と配慮の気持ち」です。自分の趣味や都合だけでなく、ゲストの年齢層、性別、生活スタイルなどを想像しながら選ぶ姿勢が、がっかりさせないための第一歩となります。
このように、品物そのものの値段よりも、選定のプロセスにある「ゲストへの思いやり」が欠けていると判断されたときに、「ひどい引き出物だ」という厳しい評価に繋がってしまうのです。
なぜゲストはケチられたと感じてしまうのか

後悔しない選択ーイメージ
ゲストが引き出物に対して「ケチられた」と感じる背景には、いくつかの具体的な理由が存在します。これは単なる憶測ではなく、ゲストが持つ一定の「期待値」や「比較対象」とのギャップから生まれる感情です。特に結婚式の参列経験が豊富なゲストほど、無意識のうちに過去の経験と比べてしまう傾向があります。
主な理由として、以下の3点が挙げられます。
1. ご祝儀に対して内容が見合っていない
最も直接的な理由が、いただいたご祝儀の金額と引き出物の内容とのバランスです。多くのゲストは、ご祝儀の相場(友人であれば3万円が一般的)を基に、ある程度の返礼を期待しています。一般的に、引き出物(記念品・引菓子・縁起物)と飲食代を合わせて、ご祝儀の半分から7割程度がお返しになるのがマナーとされています。このバランスが著しく崩れていると、「私たちの払ったご祝儀はどこへ…?」という不満に繋がり、「ケチられた」という印象を抱かせてしまいます。
2. カタログギフトの中身が明らかに安価
人気のカタログギフトは、一見すると金額が分かりにくいと思われがちですが、実はゲストにとって最も金額が推測しやすいアイテムの一つです。カタログギフトには、商品の価格に加えて「システム料(約800円~1,000円)」が含まれています。例えば3,000円のカタログギフトなら、実際に選べる商品は2,000円程度のものになります。掲載されている商品ラインナップを見れば、おおよその価格帯は分かってしまうため、「安いカタログギフトを選んだな」と直接的に伝わってしまうリスクがあるのです。
注意点
特に3,000円以下のカタログギフトは、「欲しいものが何もない」という感想を持たれやすいため、慎重に選ぶ必要があります。同じ予算なら、質の良い品物を一つ選ぶ方が満足度が高まる場合も少なくありません。
3. 品数が地域の慣習や常識と比べて少ない
引き出物は「記念品」「引菓子」「縁起物」の3品構成が基本ですが、地域によっては5品や7品が当然という場所もあります。そのような地域の慣習を知らずに品数を減らしてしまうと、悪気はなくても「常識がない」「ケチった」と判断されてしまう可能性があります。特に親族や年配のゲストは、こうしたマナーを重視する傾向が強いです。
ネット上の「ケチられた」という辛辣な意見を見ると不安になりますよね。ですが、多くは新郎新婦への配慮が欠けていると感じた時のものです。大切なのは、世間の声に振り回されすぎず、自分たちのゲストに誠意が伝わる選択をすること。そのための知識として、これらの理由を知っておきましょう。
これだけは避けたい引き出物のタブーなもの

後悔しない選択ーイメージ
引き出物選びでは、ゲストに喜んでもらうことと同じくらい、不快な思いをさせないための配慮が重要になります。古くからの慣習や語呂合わせなど、結婚式というお祝いの場にふさわしくないとされる「タブーな品物」が存在します。これらは知らずに選んでしまうと、特にマナーを重んじる親族や上司から「非常識だ」と思われかねないため、必ず押さえておきましょう。
大きく分けると、タブーとされる品物には2つのカテゴリーがあります。
1. 縁起が悪いとされる品物
これらは「別れ」や「終わり」を連想させるため、結婚式の贈り物としては避けられてきました。現代では気にしない方も増えていますが、念のため避けた方が無難です。
品物 | 避けられる理由 |
---|---|
刃物類(包丁、ナイフなど) | 「縁が切れる」ことを連想させるため。 |
陶器・ガラス製品 | 「割れる」「壊れる」ことから、関係の破綻を連想させるため。(ただし、近年では定番の引き出物であり、気にする人は少数派です) |
ハンカチ | 漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、「手切れ」を意味します。特に白いハンカチは、亡くなった方の顔にかける布を連想させるためNGとされています。 |
日本茶 | 弔事で使われることが多いため、お祝いの贈り物には不向きとされています。 |
くし | 「苦」や「死」を連想させるため。 |
2. もらったゲストが扱いに困る品物
前述の通り、縁起とは別の観点で、ゲストを困らせてしまう実用性に欠ける品物もタブーと言えます。
ゲストを困らせるアイテム例
- 新郎新婦の名前や写真入りグッズ:使い道がなく、捨てるにも捨てられないため、最も不評なアイテムの一つです。
- 重すぎる・かさばるもの:食器セットや鍋、お酒の瓶などは、ゲストの持ち帰りの負担になります。
- 個性の強いインテリア雑貨:ゲストの家の雰囲気と合わない可能性が高いです。
もちろん、最近では「ゲストが本当に欲しいものなら良い」という考え方も広がっており、例えば「よく切れる」包丁を「未来を切り開く」とポジティブな意味付けで贈るケースもあります。しかし、全てのゲストがその意図を理解してくれるとは限りません。特に多様な年代のゲストを招待する場合は、伝統的なマナーを尊重し、これらのタブーな品物は避けておくのが賢明な判断です。
納得感のある引き出物の相場は平均いくら?

後悔しない選択ーイメージ
引き出物を選ぶ上で、ゲストに「ケチられた」と思わせないための最も重要な指標が「相場」です。この相場は、ゲストの立場やいただくご祝儀の額に応じて変動します。適切な相場を理解し、それに沿った品物を選ぶことが、ゲストの納得感に繋がります。
一般的に、引き出物(記念品、引菓子、縁起物の合計)の金額は、ゲスト1人あたり5,000円~10,000円が目安となります。重要なのは、全てのゲストに同じ金額のものを贈るのではなく、関係性に合わせて贈り分けをすることです。
豆知識:贈り分けとは?
ゲストの立場(友人、上司、親族など)や、ご祝儀として包んでくれるであろう金額を予測し、それぞれに見合った金額の引き出物を用意することです。これは今や結婚式の基本的なマナーの一つとされています。
以下に、ゲストの立場別の引き出物総額と、その内訳の相場をまとめました。
ゲストの立場 | 引き出物総額の相場 | 記念品の相場 | 引菓子の相場 | 縁起物の相場 |
---|---|---|---|---|
友人・同僚 | 5,000円~7,000円 | 3,000円~5,000円 | 1,000円~1,500円 | 1,000円程度 |
上司・主賓 | 7,000円~12,000円 | 5,000円~10,000円 | 1,000円~2,000円 | 1,000円程度 |
親族 | 8,000円~15,000円 | 5,000円~10,000円 | 1,000円~2,000円 | 1,000円~1,500円 |
注意:地域差について
この相場はあくまで全国的な平均です。地域によっては、品数を多くしたり、記念品を豪華にしたりする独自の文化があります。例えば、一部の地域では1万円以上の引き出物が当たり前ということも。最終的にはご両親や、地域の事情に詳しい式場のプランナーに確認することが非常に重要です。
予想以上にご祝儀を多くいただいた方には、後日改めてお礼の品(内祝い)をお贈りするのがマナーです。まずはこの相場を基準に予算を組むことで、大きく外すことなく、ゲストに失礼のない引き出物選びが可能になります。
友人向け3,000円で選ぶときの注意点

後悔しない選択ーイメージ
友人や同僚向けの引き出物で、最も一般的な予算が記念品3,000円の価格帯です。この予算は決して安すぎるわけではありませんが、品物の選び方を間違えると「安っぽい」「しょぼい」という印象を与えかねない、注意が必要な価格帯でもあります。
最大の注意点は、3,000円のカタログギフトを安易に選ばないことです。前述の通り、3,000円コースのカタログギフトは、システム料が差し引かれるため、ゲストが実際に選べるのは2,000円前後の商品になります。この価格帯では選べる商品の幅が狭く、「欲しいものが一つもなかった」という残念な結果になりがちです。ゲストもその価格感を察知しやすいため、「予算を抑えたな」という印象に直結しやすいのです。
3,000円の予算なら「品物」で選ぶのがおすすめ
同じ3,000円の予算でも、カタログギフトではなく具体的な「品物」を選ぶことで、質の高い、満足度の高い贈り物が可能です。品物であれば、新郎新婦が「あなたのことを考えてこれを選びました」という気持ちが伝わりやすくなります。
では、3,000円の予算で喜ばれる品物にはどのようなものがあるでしょうか。
おすすめのアイテム例
- ブランドのタオルやコスメ:「ジルスチュアート」や「サボン」など、女性ゲストに人気のブランドのハンドクリームやタオルセットは、自分ではなかなか買わない特別感があり喜ばれます。
- 有名ブランドの食器:ウェッジウッドやイッタラなどの有名ブランドでも、マグカップや小皿なら3,000円台で購入可能です。ブランドの包装紙や箱自体に高級感があるため、高見え効果も期待できます。
- 実用的なキッチン雑貨:デザイン性の高いカッティングボードや、高品質なキッチンツールなど、おしゃれで実用的なアイテムも人気です。
- グルメギフト:高級なドレッシングのセットや、有名店のスープストックなど、普段の食卓を少し豊かにしてくれるグルメ系ギフトも満足度が高い選択肢です。
このように、3,000円という予算を最大限に活かすには、カタログギフトという選択肢を一度保留し、ゲストの顔を思い浮かべながら具体的な品物を探すことが、がっかりさせないための重要な鍵となります。
あの引き出物はがっかりだったという声

後悔しない選択ーイメージ
ここまで引き出物でがっかりされる理由を解説してきましたが、実際にゲストはどのような品物に、どのような理由で「がっかり」したのでしょうか。ここでは、インターネット上の口コミサイトやアンケート調査で見られる、ゲストのリアルな声を客観的にまとめ、がっかりポイントを具体的に探っていきます。
これは誰かを批判するためではなく、同じ失敗を繰り返さないための学びとして捉えていきましょう。自分たちが良かれと思って選んだものが、実はゲストにとっては負担になっていた、というケースは少なくありません。
がっかりしたという声は、主に以下の3つのパターンに分類できます。
1. 「重さ・形状」に対する不満
「友人の結婚式が隣県で行われ、前泊の荷物もあったのに、引き出物が分厚いお皿のセットで本当に重かった。帰りの電車で泣きそうになった。」
「新郎新婦の地元の名産品だという一升瓶のお酒。気持ちは嬉しいが、女性一人で持ち帰るには限界があった。」
このように、品物の中身以前に、持ち帰ること自体が苦痛だったという声は非常に多いです。特に遠方からのゲストや、女性、年配の方への配慮が欠けていると、感謝の気持ちが伝わるどころか、迷惑をかけたという結果になりかねません。
2. 「好み・実用性」に対する不満
「独身の一人暮らしなのに、立派な夫婦茶碗をいただいた。使う相手もおらず、箱に入れたまま押し入れの奥に眠っている。」
「新郎新婦が好きなキャラクターのペアグラスだった。そのキャラクターに興味がないので、全く使っていない。どうしてこれを選んだのか疑問に思った。」
「匂いが独特な入浴剤のセット。新郎新婦の好みだったのだろうが、自分には合わず、結局使えずじまい。正直、ずいぶんケチったなと思ってしまった。」
良かれと思って選んだものが、ゲストの生活スタイルや好みと乖離しているケースです。ペアグッズやキャラクターもの、香りが強いものなどは、万人受けするとは限らない代表例と言えるでしょう。
3. 「金額・内容」に対する不満
「ご祝儀を7万円包んだ親族の結婚式で、引き出物はフェイスタオル一枚と小さなお菓子だった。全部合わせても5,000円もしない印象で、正直モヤモヤした。」
「2,500円のカタログギフトだったが、本当に欲しいものがなく、食べ物すら魅力的ではなかった。選ぶ楽しみもなく、がっかりした。」
やはり、いただいたご祝儀とあまりに不釣り合いな内容であったり、選択肢のない安価なカタログギフトであったりすると、ゲストは不満を感じやすいようです。これは金額にがめついというわけではなく、「自分たちの存在が軽く扱われている」と感じてしまうためです。
引き出物が安くてもがっかりさせない方法
- 金額以上にゲストから喜ばれるものの条件
- 予算4000円で選ぶ高見えギフトのコツ
- 工夫次第で豪華に見せるテクニック
- プチギフトでがっかりさせないための配慮
金額以上にゲストから喜ばれるものの条件

後悔しない選択ーイメージ
引き出物の価値は、必ずしも金額だけで決まるわけではありません。たとえ予算が限られていても、選び方次第でゲストに「センスが良い!」「嬉しい!」と心から喜んでもらうことは十分に可能です。ここでは、金額以上にゲストの満足度を高めるための、3つの重要な条件をご紹介します。
1. 自分では買わない「ちょっと贅沢な消耗品」
最も喜ばれやすいのが、「消えもの」や「消耗品」でありながら、普段自分ではなかなか手を出さない、少しだけ質の良いものです。食べ物や日用品は、誰にとっても実用的であり、好みが分かれにくいのが最大のメリット。そこに「特別感」をプラスすることがポイントです。
具体例
- 有名パティスリーの高級焼き菓子セット
- オーガニック素材にこだわった調味料(だし、醤油、オイルなど)
- 高級ホテルのオリジナルブレンドコーヒーや紅茶
- 有名ブランドのハンドソープやボディソープ
これらの品物は、使うたび、食べるたびに少しリッチな気分を味わうことができ、「良いものをもらった」という満足感が長く続きます。食器のように収納場所に困ることもなく、スマートに感謝の気持ちを伝えることができます。
2. ゲストへの「パーソナルな配慮」が感じられるもの
「私のためにこれを選んでくれたんだ」という気持ちが伝わると、ゲストの喜びは格段に大きくなります。これは、高価な品物をもらう以上に嬉しいと感じる人も多い、非常に効果的な方法です。
例えば、お酒が好きな方には少し珍しいクラフトビールを、美容が好きな友人には話題のコスメを、小さなお子さんがいる家庭には親子で楽しめるお菓子を、というようにゲストの顔を思い浮かべながら贈り分けをすることで、「その他大勢」ではなく「大切な一人のゲスト」として扱われていることが伝わります。
3. 持ち運びの負担をなくす「引き出物宅配」
品物そのものではありませんが、ゲストへの最大の配慮として評価されるのが「引き出物宅配(ヒキタク)」の利用です。これは、引き出物を結婚式当日に渡すのではなく、後日ゲストの自宅へ直接配送するサービス。ゲストは当日は手ぶらで帰れるため、特に遠方からのゲストや二次会に参加するゲスト、子連れのゲストから絶大な支持を得ています。
重たいお皿や瓶類も気兼ねなく選べますし、何より「私たちの帰りのことまで考えてくれたんだ」という心遣いが、何よりの贈り物としてゲストの心に残るのです。
予算4000円で選ぶ高見えギフトのコツ

後悔しない選択ーイメージ
記念品の予算4,000円は、友人・同僚向けとしてはワンランク上、上司や親族向けとしても検討可能な、非常にバランスの取れた価格帯です。3,000円の予算と比べて選択肢がぐっと広がり、「高見え」する、つまり実際の価格以上に価値があるように見えるギフトを選びやすくなります。
4,000円の予算で高見えギフトを選ぶコツは、「ブランドの知名度」だけに頼らず、「品質」と「ストーリー性」に注目することです。
1. グルメ専門のカタログギフトを選ぶ
もしカタログギフトを選ぶのであれば、総合カタログではなく「グルメ」に特化したものがおすすめです。4,000円台のグルメカタログは、全国の銘店の味や産地直送の新鮮な食材など、魅力的な商品が豊富に掲載されています。食べ物であれば家族全員で楽しんでもらえるため、「選ぶものがない」という失敗が格段に減ります。「日本のおいしい食べ物」や「味景」といったシリーズが人気です。
2. 質の良さが伝わる国産品を選ぶ
海外の有名ブランドも魅力的ですが、質の高い国産品も「高見え」するギフトの宝庫です。例えば、今治タオルの中でも木箱に入ったギフトセットや、燕三条で作られたカトラリーセットなどは、品質の良さが一目で伝わり、長く使ってもらえる逸品です。丁寧なものづくりというストーリーが、品物の価値を高めてくれます。
豆知識:今治タオルの選び方
「今治タオル」と名乗れるのは、厳しい品質基準をクリアした製品だけです。その証として、赤・白・青のロゴマークが付いています。ギフトとして選ぶ際は、このロゴマークの有無を確認すると良いでしょう。
3. 人気セレクトショップのオリジナルアイテムを狙う
「JOURNAL STANDARD FURNITURE」や「URBAN RESEARCH」といった、おしゃれな男女から支持されるセレクトショップが展開するオリジナルのホームグッズも狙い目です。センスの良いデザインのタオルや食器は、「〇〇のセレクトショップが選んだものなら間違いない」という信頼感があり、ゲストの満足度も高くなります。
4,000円という予算は、少し視点を変えるだけで「無難なもの」から「センスの良い、こだわりの一品」へと大きく印象を変えることができます。ぜひ、ゲストが箱を開けた瞬間に「おっ」と思うような、素敵なギフトを探してみてください。
工夫次第で豪華に見せるテクニック

後悔しない選択ーイメージ
「ゲストには満足してほしい。でも、予算は限られている…」これは、多くの新郎新婦が抱えるジレンマです。しかし、ある「工夫」をするだけで、引き出物の予算を削ることなく、中身を豪華にグレードアップさせることが可能です。その最も効果的なテクニックが、「外部ショップの活用(持ち込み・引き出物宅配)」です。
なぜ外部ショップだと豪華にできるのか?
理由はシンプルです。多くの結婚式場が提携しているギフトショップは、基本的に「定価」で商品を販売しています。さらに、式場へのマージン(手数料)が価格に含まれていることも少なくありません。
一方で、インターネット上にある「引き出物専門ショップ」は、式場を通さないため、同じ商品でも20%~30%割引された価格で販売されていることがほとんどです。この割引分を、引き出物のグレードアップに充てることができるのです。
具体例で見るグレードアップ効果
仮に、定価5,000円のカタログギフトを友人に贈りたいと考えたとします。
- 式場提携ショップで購入:5,000円
- 外部の引き出物専門ショップで購入:4,000円(20%OFFの場合)
この差額の1,000円で、引菓子をより豪華なものにしたり、縁起物をもう一品追加したりすることが可能になります。同じ予算のまま、ゲストが受け取る品物の価値を高めることができるのです。
「持ち込み料」に注意
外部で購入した引き出物を式場に持ち込む場合、「持ち込み料」という手数料が発生することがあります。これは、引き出物1点につき300円~500円が相場です。
持ち込み料を払ってもお得?
必ず、「持ち込み料を含めても、外部ショップの方が安いかどうか」を計算しましょう。多くの場合、持ち込み料を支払っても、割引額の方が大きいためお得になります。
最強のテクニック「引き出物宅配」
この持ち込み料すらも節約できるのが、前述した「引き出物宅配」です。引き出物をゲストの自宅へ直送するため、そもそも式場に「持ち込む」という概念がありません。そのため、ほとんどの式場で持ち込み料が不要になります。
割引価格で購入できる上に、持ち込み料もかからず、さらにゲストは手ぶらで帰れる。このテクニックを活用しない手はありません。予算が厳しいと感じたら、まずは外部の引き出物専門ショップを検索してみることを強くおすすめします。
プチギフトでがっかりさせないための配慮

後悔しない選択ーイメージ
披露宴の締めくくりに、新郎新婦からゲスト一人ひとりに手渡しで贈る「プチギフト」。引き出物本体と比べると小さな贈り物ですが、結婚式の最後の印象を決定づける重要なアイテムです。ここでゲストを「がっかり」させてしまわないよう、細やかな配慮が求められます。
プチギフト選びで失敗しないためのポイントは、「奇抜さよりも、万人受けする無難さ」を重視することです。
選ぶべきプチギフトの条件
- 消えものであること:クッキーやドラジェ、紅茶のティーバッグ、ドリップコーヒーなど、食べたり飲んだりしてなくなるものが最も無難で喜ばれます。後に残らないため、ゲストの負担になりません。
- 実用的であること:もし後に残るものを選ぶなら、入浴剤やミニサイズのハンドソープ、耳かき、ミニタオルなど、小さくて実用的なものが良いでしょう。ただし、香りが強いものやデザインが派手なものは好みが分かれるため避けた方が賢明です。
- 持ち帰りやすいこと:小さくて軽いことは絶対条件です。手のひらに収まるサイズ感を意識しましょう。
プチギフトで避けるべきもの
- 手作りの食品:衛生面を気にするゲストもいるため、特に夏場の結婚式では避けるべきです。アレルギーの問題もあります。
- 新郎新婦の写真入りグッズ:引き出物同様、キーホルダーやマグネットなどに二人の写真を入れるのは、ゲストを困らせる原因になります。どうしても使いたい場合は、お菓子のパッケージに小さく印刷する程度に留めましょう。
- 意味の分からない小物:使い道の分からない小さな置物や、安っぽいアクセサリーなどは、「なぜこれを…?」とゲストを困惑させてしまいます。
プチギフトの相場は、1人あたり200円~400円程度です。この小さな予算の中でも、パッケージのデザインがおしゃれなものを選んだり、感謝のメッセージを添えたサンキュータグを付けたりすることで、ぐっと素敵な贈り物になります。
引き出物でしっかりと感謝を伝えた上で、最後のプチギフトで「今日は来てくれて本当にありがとう」という気持ちを添える。この丁寧な締めくくりが、ゲストの満足度を最高のものにしてくれるのです。
引き出物が安いとがっかり、と悩みすぎないで
最後に、この記事の要点をまとめます。引き出物選びで大切なのは、高価な品物を選ぶことではなく、ゲストへの感謝と思いやりの気持ちを形にすることです。以下のポイントを心に留めて、あなたたちらしい、後悔のない選択をしてください。
- ゲストががっかりする原因は金額より配慮の欠如
- 重いものや個性の強いものは避けるのが無難
- ケチられたと感じるのはご祝儀とのバランスが悪い時
- カタログギフトは価格が推測されやすいので注意が必要
- 刃物やハンカチなど縁起の悪いタブーな品物は避ける
- 新郎新婦の名前や写真入りグッズは喜ばれない
- 引き出物の相場は友人5,000円、上司7,000円が目安
- 相場は地域差があるため両親やプランナーに要確認
- 3,000円の予算ならカタログより品物を選ぶのが賢明
- 自分では買わない少し贅沢な消耗品は喜ばれる
- ゲストに合わせた贈り分けで特別感を演出する
- 外部ショップの活用で同じ予算でも中身を豪華にできる
- 引き出物宅配はゲストの負担を減らす最大のおもてなし
- プチギフトは消えものや小さな実用品を選ぶ
- 一番大切なのは金額ではなくゲストを想う気持ち
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