はじめに:私が、人の「後悔」という感情に寄り添い続ける理由
はじめまして。 このブログ「後悔しない選択|みんなの体験談アーカイブ」の管理人、【ひかる】と申します。
数あるサイトの中から、この場所を見つけてくださり、本当にありがとうございます。この出会いに、心から感謝いたします。
私がこのブログを立ち上げた理由は、至ってシンプルです。 それは、**「人生という、誰もが主人公である一度きりの“物語”を、どうすれば愛おしいものにできるのか。そのヒントを、一人でも多くの方と共有したい」**という、25年の看護の現場で得た、揺るぎない信念があるからです。
年収の高さや社会的地位、そういったものも人生を評価する上で一つの指標かもしれません。 しかし、インターネットの世界に溢れる無味乾燥な「正解」の羅列だけでは、人が選択の瞬間に抱える、ほんとうの迷いや不安の、ほんの表層しか掬い取ることはできません。
深夜のナースコールの向こう側で震える声、固く握られた手のひらから伝わる言葉にならない不安、そして愛する人のために下される、身を切るように重い決断の瞬間、その後に流れる静かな涙…。
そうした、カルテの文字には決して記録されない、一人ひとりの魂の物語。 その物語の中にこそ、私たちが「後悔しない選択」をするための、普遍的なヒントが隠されていると信じています。
このブログは、単なる「体験談」を集めたサイトではありません。そこに込められた教訓や願い、そして人々の愛を含めた一つの「人生のアーカイブ」として捉えたい、そんな敬意を、この名前に込めました。
私の原体験:実習最終日の午後に交わした、一つの約束
私の原体験は、まだ自分が看護師として何者でもなかった、学生時代の記憶に深く刻まれています。
実習最終日の、窓から穏やかな午後の光が差し込む病室。私は、受け持ちをさせていただいていた一人のご高齢の女性患者さんと、お茶を飲みながら静かな時間を過ごしていました。彼女はいつも穏やかで、私のような未熟な学生にも、にこやかに「ありがとうね」と声をかけてくれる優しい方でした。
別れ際に私が「短い間でしたがお世話になりました」と頭を下げると、彼女は私の手をそっと握り、ポツリとこう呟いたのです。
「若い頃、絵描きさんになりたかったの。でも、親に反対されてね。いいの、別に恨んでなんかないのよ。でもね、こうして窓の外を見ていると、時々思うの。もし、たった一枚でも、私が夢中で描いた絵がこの世にあったなら、私の人生、もう少しだけ違って見えたんじゃないかしらって」
その、誰を責めるでもない、静かな後悔の言葉。 教科書には載っていない、一人の人間の、取り戻せない時間への想いが、私の胸に深く突き刺さりました。 人の命を救う、体の痛みを和らげる、それだけが看護じゃない。その人の歩んできた人生そのものに寄り添い、心の声に耳を傾けることの大切さを、魂で理解した瞬間でした。
「いつか、こんな声なき声を、もっと深く受け止められるようになりたい。そして、誰かが後悔を抱える前に、何か私にできることはないだろうか」
あの日、夕暮れの病室で心に誓った約束が、25年間、私の看護師としての人生の、そしてこのブログの原点となっているのです。
私の人生哲学:看護の視点を、人生の選択に応用する
看護師として25年。総合病院の救急・総合医療の現場で23年、そして現在は地域に密着した看護の現場に身を置いています。 この経験を通じて私が学んだのは、看護の基本的な思考プロセスそのものが、人生の後悔を減らすための強力なツールになる、という事実でした。
看護の基本は、まず**「傾聴と観察」から始まります。患者さんの言葉に真摯に耳を傾け、表情や仕草といった言葉にならないサインも見逃さない。 次に、集めた情報から「アセスメント(評価)」をします。現状を正確に把握し、何が問題で、どんなリスクが潜んでいるのかを評価するのです。 そして、「プランニング(計画)」**。最悪の事態も想定しながら、今すべきことの優先順位をつけ、具体的なケアの計画を立てます。
この一連の思考プロセスは、実は私たちの人生の岐路においても、そのまま応用できる「後悔を減らすための技術」なのだと気づきました。
何かを決断する前に、まず自分の心の声を深く「傾聴」し、置かれた状況を客観的に「観察」する。そして、過去の体験談や信頼できる情報を元にリスクを「アセスメント」し、慎重に行動を「プランニング」する。
この、私が看護の現場で培ってきた視点にこそ、後悔しない人生を送るための本質的な価値が宿っていると、私は信じています。
このブログで、私が大切にしたいこと
このブログで情報発信をするにあたり、私が心に決めている、大切なスタンスが3つあります。
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経験から生まれた、リアルな言葉で語ります 人の心を本当に動かすのは、立派な正論やデータだけではないことを、私は知っています。25年の看護師経験で出会った数々の人生の物語と、私自身のありのままの失敗談。そこから得た「生きた教訓」を、何よりも大切にします。
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情報の「確かさ」に、どこまでもこだわります 医療の現場では、情報の正確さが人の命を左右することさえあります。その重みを、私は常に心に刻んでいます。そのため、特に専門外のテーマについては、必ず公的機関などの信頼できる情報源を丁寧に確認し、安心して読んでいただける記事作りを徹底します。
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一人の人間として、誠実に向き合います 私は看護の専門家ですが、同時に、皆さんと同じように日々迷い、悩みながら生きる一人の人間です。完璧な人間を演じるのではなく、良いことも悪いことも、正直な言葉で綴ります。専門家として、そして一人の友人として、あなたに寄り添える存在でありたいです。
この場所を、あなたと共に創るために
このブログは、私一人が完成させるものではありません。 「みんなの体験談アーカイブ」という名前の通り、あなたの体験、あなたの物語こそが、この場所を完成させる最後のワンピースです。
あなたのコメント、あなたが乗り越えた後悔の物語、あなたが今まさに抱えている素朴な疑問。その一つ一つが、過去の誰かの経験が未来の誰かの道標となる、この「アーカイブ」をより深く、より豊かな場所に育ててくれます。
ですから、どうか遠慮なさらず、あなたの声をお聞かせください。
「この記事、私のことかと思った」 「私はこうやって後悔を乗り越えました」 「今、こんなことで悩んでいます…」
どんな些細なことでも構いません。 あなたからのメッセージが、私にとっては何よりの執筆の原動力となります。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。 これからこの場所を、あなたと共に最高の「人生の保健室」にしていけることを、心から願っております。
運営者情報
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ハンドルネーム: ひかる
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職業: 看護師(キャリア25年)。総合病院(救急・総合医療)で23年間勤務し、現在は地域密着型看護師として活動中です。
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拠点: 医療機器の雑音にとらわれない、人間の本質がわかる職場で活動しています。
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好きなこと: 人のためになることを考えること
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