ゲームのオフ会でがっかりする理由とは？体験談から心理を解説

ゲームのオフ会に参加してがっかりした経験はありませんか。通話では声が可愛かったのに会ってみたらイメージと違う、アイコンは美人だったのに、などと見た目のギャップを感じることはオフ会あるあるの一つです。逆に、相手が予想外のイケメンだったとしても、どう接していいか戸惑うこともあります。

また、馴れ馴れしくしたがる人や、下心が見えて気持ち悪いと感じる人がいるのも事実でしょう。中には、参加した人から「あのオフ会はやめとけ」と忠告されたり、自分自身が顔に自信がないせいで楽しめなかったり、相手が実はおばさんだったと知り、複雑な気持ちになることもあるかもしれません。

この記事では、そんなゲームオフ会のがっかり体験について、その心理的な背景を深掘りし、あなたのモヤモヤした気持ちを整理するお手伝いをします。

この記事のポイント

オフ会で感じる「がっかり」の正体
期待と現実のギャップが生まれる心理的な理由
人間関係で失敗しやすいパターンとその背景
次回のオフ会をより楽しむためのヒント

なぜゲームのオフ会でがっかりしてしまうのか

ゲームの印象と実物がイメージと違う
通話では声が可愛かったのに別人だった
アイコンは美人なのに会うと印象が違う
仲良くなった相手がイケメンだった戸惑い
年齢を隠していたおばさんだったという事実

ゲームの印象と実物がイメージと違う

ゲームのオフ会でがっかりする最も一般的な原因は、ゲーム内で抱いていた印象と、実際に会った時の人物像が大きく異なることにあります。これは、オンラインでのコミュニケーションの特性上、どうしても避けがたい現象と言えるでしょう。

なぜなら、私たちは文字や声、あるいはゲームキャラクターの役割といった断片的な情報から、無意識のうちに相手の全体像を想像し、理想化してしまう傾向があるからです。チャットでの丁寧な言葉遣いから「きっと物静かで知的な人だろう」、ゲーム内で頼もしいリーダーシップを発揮していたから「現実でも頼りがいのある人に違いない」といった具合に、自分の中で相手のイメージを作り上げてしまいます。

しかし、現実はそう単純ではありません。例えば、ゲーム内で非常に雄弁で社交的だった人が、実際には極度の人見知りで口数が少なかったり、逆に無口でクールなキャラクターを演じていた人が、おしゃべり好きで明るい人物だったりすることは頻繁に起こります。このようなギャップは、相手が良い・悪いという問題ではなく、単に「期待と違った」という事実が、私たちの心に「がっかり」という感情を引き起こすのです。

ギャップが生まれやすいポイントの具体例

オンラインでの印象と現実とで、特にギャップを感じやすいポイントを以下の表にまとめました。

ギャップの種類	オンラインでの印象（期待）	現実での姿（実際）
性格・話し方	頼もしいリーダー、常に冷静	内気で口数が少ない、緊張している
	いつも明るく、ノリが良い	落ち着いたトーンで、あまり話さない
雰囲気・外見	アイコンから想像するオシャレな姿	普段着で、あまり外見にこだわらない
趣味・知識	ゲームに非常に詳しいオタク	ゲームはあくまで趣味の一つで、他の話が多い

したがって、オフ会に参加する際は、「ゲーム内での相手」と「現実の相手」は別人である可能性をあらかじめ理解しておくことが、過度ながっかり感を防ぐための第一歩と考えられます。

通話では声が可愛かったのに別人だった

ボイスチャットは、相手の雰囲気を知る上で重要な要素ですが、これもまた大きな期待とギャップを生む原因となり得ます。特に「通話での声が可愛かったのに、実際に会ったらイメージと全く違った」という経験は、がっかり体験として非常によく語られます。

この理由は、私たちが声のトーンや話し方から、その人の容姿や性格までを無意識に結びつけてしまう心理作用にあります。例えば、アニメキャラクターのような高い声からは若くて可愛らしい女性を、落ち着いた低い声からはクールで知的な女性を連想しがちです。

しかし、声と容姿が必ずしも一致するわけではありません。声が若々しくても実年齢は高かったり、声の印象とは異なる雰囲気の服装やメイクをしていたりすることは当然あります。また、マイクの性能や通信環境によって、実際の声とは少し違って聞こえている可能性も否定できません。

言ってしまえば、声はあくまでその人を構成する一部の要素に過ぎません。それにもかかわらず、私たちはその一つの要素を基に全体像を過剰に期待してしまうのです。そのため、実際に会って視覚情報が入ってきた瞬間に、声から作り上げていたイメージとの間に大きな乖離が生まれ、「騙された」とまではいかなくとも、一種の失望感を覚えてしまうことになります。

アイコンは美人なのに会うと印象が違う

SNSやゲームのプロフィールアイコンも、相手への期待値を高めてしまう大きな要因です。特に、アイコンに設定されている写真が美人だったり、洗練されたイラストだったりすると、「きっと素敵な人に違いない」と強く思い込んでしまいがちです。

もちろん、アイコンに自分の写真を設定している人もいますが、多くの場合、それは「奇跡の一枚」であったり、加工アプリで大幅に修正されていたりすることが少なくありません。また、イラストをアイコンにしている場合、それは本人の姿とは全く関係のない、単なる好みや理想像を反映したものである可能性が高いでしょう。

このような状況で実際に会うと、がっかりする可能性は高まります。その理由は、アイコンという視覚的な手がかりが、声や文章以上に強烈な第一印象を私たちに与えるからです。美人の写真を見ていた場合、無意識のうちにその容姿を基準に相手との対面を期待してしまいます。

たとえ相手が魅力的でないわけではなくても、アイコンのイメージと少しでも異なれば、「イメージと違う」という認知が先行し、がっかり感に繋がってしまいます。これも、相手自身に問題があるというよりは、私たちの脳が作り出した期待と現実とのギャップによるものと考えられます。これを理解した上で、アイコンはあくまで自己表現の一つであり、本人の姿そのものではないと捉える冷静さが必要です。

仲良くなった相手がイケメンだった戸惑い

がっかりする理由は、必ずしもネガティブなギャップだけとは限りません。意外なことに、「想像以上に相手がイケメンだった」あるいは「美人だった」場合にも、一種の戸惑いや気まずさを感じ、結果的に「がっかりした」という感情に繋がることがあります。

これは、相手が自分の予想を良い意味で裏切った際に生じる、自己評価とのアンバランスが原因です。例えば、自分はごく普通の容姿だと自己認識している場合、相手が予想外のイケメンだと、「自分なんかと釣り合わないのではないか」「相手は自分にがっかりしているのではないか」といった劣等感や不安感を抱いてしまうことがあります。

こうなると、本来であれば共通の趣味で盛り上がるはずの会話も、緊張して上手く話せなくなってしまいます。相手が親しく話しかけてくれても、「お世辞で言ってくれているだけかもしれない」「内心では退屈しているだろう」とネガティブに捉えてしまい、コミュニケーションが空回りしてしまうのです。

その結果、オフ会が終わった後に残るのは、「せっかく仲良くなるチャンスだったのに、何もできなかった」という後悔の念です。楽しめなかった自分自身に対する失望が、「オフ会はがっかりだった」という結論にすり替わってしまうのです。このように、ポジティブなギャップでさえ、自分の心の準備ができていないと、ネガティブな体験になり得るという点は留意すべきでしょう。

年齢を隠していたおばさんだったという事実

オンラインの世界では、年齢や性別、職業といったリアルな属性を伏せて活動するのが一般的です。しかし、それがオフ会という現実の場で明らかになった時、特に年齢のギャップは深刻ながっかり感を引き起こすことがあります。

中でも、「仲良くしていた相手が、実は自分よりずっと年上のおばさんだった」というケースは、多くの人が戸惑いを覚えるようです。このがっかり感の根底には、いくつかの複雑な心理が絡み合っています。

一つは、同年代の友達だと思い込んでいたことによる裏切り感です。タメ口で話したり、若者向けの話題で盛り上がったりしていた相手が、実は親世代ほども年上だったと知ると、これまでの関係性が嘘であったかのように感じてしまうことがあります。相手に悪気がないと分かっていても、騙されていたという感覚は拭いきれないかもしれません。

もう一つは、今後の関係性をどう築けば良いか分からなくなるという混乱です。これまで通りの対等な友達として接して良いのか、それとも年長者として敬意を払うべきなのか。この判断に迷い、コミュニケーションがぎこちなくなってしまうのです。特に、恋愛感情に近い好意を抱いていた場合は、そのショックはさらに大きくなります。

これらの理由から、年齢という一つの事実が、それまで築いてきた良好な関係性さえも揺るがしかねないインパクトを持っているのです。

ゲームのオフ会でがっかりする人間関係の罠

馴れ馴れしく交流をしたがる人との温度差
出会い目的の下心が見えて気持ち悪い
周囲の評価が気になり顔に自信がない
経験者がオフ会はやめとけと言う本音
これってよく聞くオフ会あるあるなの？

馴れ馴れしく交流をしたがる人との温度差

オフ会でのがっかりは、外見のギャップだけでなく、参加者同士のコミュニケーションにおける「温度差」によっても引き起こされます。特に、初対面にもかかわらず過度に馴れ馴れしく交流をしたがる人がいると、多くの人は戸惑いや不快感を覚えるでしょう。

なぜなら、人にはそれぞれ心地よいと感じる対人距離（パーソナルスペース）があり、それを無視して土足で踏み込まれると、防衛本能が働いてしまうからです。オンライン上では親しく話していても、リアルで会うのは初めてという状況では、多くの人がまずはお互いの様子をうかがいながら、少しずつ距離を縮めていきたいと考えるのが自然です。

しかし、中にはそうした段階を無視して、いきなりプライベートな質問をしたり、ボディタッチをしてきたりする人もいます。このような行動は、本人に悪気がなく、単に「早く仲良くなりたい」という善意から来ているのかもしれません。ただ、その善意が相手にとっては大きな負担となり、温度差が生まれてしまうのです。

この温度差は、場の空気を気まずくさせ、会話を弾まなくさせる原因となります。自分が引いているのを感じ取られると、相手もどう接していいか分からなくなり、結果としてグループ全体がぎくしゃくしてしまうこともあります。言ってしまえば、コミュニケーションのペースが合わないことが、オフ会全体の楽しさを損なう大きな要因となり得るのです。

出会い目的の下心が見えて気持ち悪い

純粋にゲーム仲間との交流を楽しみにしていたのに、参加者の中に明らかに異性との出会いを目的としている人がいると、場の雰囲気は一気に白けてしまいます。このような下心が見え隠れする言動は、多くの人にとって「気持ち悪い」と感じられ、がっかりする大きな原因となります。

主に、以下のような行動が出会い目的と見なされがちです。

特定の異性にばかり話しかけ、他の参加者を無視する
ゲームの話には興味を示さず、恋愛遍歴やプライベートなことばかり聞きたがる
必要以上に連絡先（特にLINEなど個人情報につながるもの）を知りたがる
二人きりになろうとしたり、会が終わった後にしつこく誘ってきたりする

このような行動は、オフ会の「同じ趣味の仲間と交流する」という本来の目的から逸脱しています。そのため、他の参加者は自分たちがダシに使われたような不快感を覚え、その場にいること自体が苦痛になってしまいます。

特に、主催者や他の参加者が純粋な交流を望んでいる場合、一人でもこのような目的の人がいると、コミュニティ全体の和を乱すことになりかねません。したがって、もしオフ会でこのような言動に遭遇した場合は、無理に相手をせず、他の参加者と行動を共にするなどして、自己防衛の意識を持つことが大切です。

周囲の評価が気になり顔に自信がない

オフ会でがっかりする原因は、必ずしも相手や環境にあるとは限りません。自分自身の内面、特に「顔に自信がない」といった自己肯定感の低さが、楽しめない大きな要因となっているケースも少なくありません。

顔や容姿にコンプレックスがあると、オフ会に参加する前から「がっかりされるのではないか」「馬鹿にされるのではないか」といったネガティブな思考に囚われがちです。そして、実際に会場に行っても、他の参加者の些細な言動を悪意的に解釈してしまいます。

例えば、他の参加者同士が楽しそうに話しているのを見て、「自分は仲間外れにされている」と感じたり、ふとした視線を感じただけで「自分の容姿を笑われているに違いない」と思い込んだりします。これは、客観的な事実ではなく、自分自身の不安が生み出した歪んだ認知です。

このように、周囲の評価を過度に気にするあまり、本来楽しむべき会話や交流に集中できなくなってしまいます。自分から話しかける勇気も出ず、常に受け身の姿勢でいるため、孤立感を深めていくという悪循環に陥るのです。

オフ会が終わった後には、「誰も自分に興味を持ってくれなかった」「やっぱり自分はダメなんだ」という自己否定の感情だけが残り、それが「オフ会はがっかりだった」という結論に直結します。前述の通り、これは相手の問題ではなく、自分自身の心の問題であるため、解決には自己受容の意識を高めていくことが求められます。

経験者がオフ会はやめとけと言う本音

これからオフ会に参加しようと考えている人が不安になる言葉の一つに、経験者からの「オフ会はやめとけ」というアドバイスがあります。この言葉の裏には、どのような本音や経験が隠されているのでしょうか。

このアドバイスの背景には、主に二つの理由が考えられます。

第一に、その経験者自身が過去に深刻なトラブルや非常にがっかりした体験をしたという可能性があります。例えば、高額な商品を売りつけられそうになった、宗教やマルチ商法に勧誘された、あるいは参加者と金銭トラブルになったなど、楽しい思い出とはほど遠い経験をしたのかもしれません。このような体験から、「あんな思いを他の人にしてほしくない」という善意で警告しているケースです。

第二に、オンラインとオフラインの人間関係のギャップに幻滅したという理由が挙げられます。ゲーム内では最高の友達だったのに、実際に会ってみたら価値観が全く合わなかった、という経験は少なくありません。このようなギャップを何度も経験するうちに、「ネットの友達はネットの中だけにとどめておくのが一番だ」という結論に至り、他者にもそれを勧めているのです。

ただ、これらの意見はあくまで個人の体験に基づくものです。全てのオフ会が危険であったり、がっかりするものだったりするわけではありません。むしろ、「やめとけ」という意見は、参加する際に「何に注意すべきか」を教えてくれる貴重な情報源と捉えることもできます。これらのリスクを理解した上で、参加するかどうかを自分で判断することが大切です。

これってよく聞くオフ会あるあるなの？

オフ会でがっかりした体験をすると、「こんな思いをしたのは自分だけだろうか」と孤独を感じてしまうことがあります。しかし、あなたが感じたがっかり感の多くは、実は多くの人が経験している「オフ会あるある」である可能性が高いです。

がっかり体験を「あるある」として捉えることには、二つのメリットがあります。

一つは、自分を責める気持ちが和らぐことです。「イメージと違ってがっかりした」「上手く話せなくて落ち込んだ」といった感情を、「自分だけが特別おかしいわけではなく、誰もが経験し得ることなんだ」と理解することで、過度な自己嫌悪から解放されます。気持ちを客観視できるようになり、冷静に体験を振り返ることができるようになるでしょう。

もう一つは、次への対策を立てやすくなることです。どのような失敗が「あるある」なのかを知ることで、事前に心の準備ができます。例えば、「見た目のギャップはあって当然」「最初は会話が盛り上がらなくても普通」といったことを知っていれば、実際にその状況に遭遇しても慌てずに対処できます。

つまり、「あるある」を知ることは、オフ会という未知の体験に対する一種の予習やワクチンとして機能するのです。あなたが感じたがっかりは、決して特殊なことではありません。むしろ、多くの先人たちが通ってきた道であり、それを知ることが、あなたの気持ちを整理し、次の一歩を踏み出す助けとなるはずです。