双騎出陣でがっかり?原因とシリーズごとの楽しみ方

双騎出陣でがっかりした」という声を見かけて、観劇を迷っていませんか?特に話題となった双騎出陣の源氏、その髭切膝丸 双騎出陣のあらすじや、刀ミュなのに髭切が出ない時間があるという噂、そして双騎出陣 2019と2020の公演の違いについて、様々な源氏双騎の感想が飛び交いました。

一方で、伊達双騎の感想や考察は好評なものも多く、これから期待される双騎出陣の村正派など、シリーズによって魅力は異なります。この記事では、なぜがっかりという意見が出たのかを紐解き、各公演の楽しみ方を解説します。

この記事でわかること

  • 「がっかり」と言われる理由がわかる
  • 源氏・伊達などシリーズ毎の特徴を比較できる
  • 2019年版と2020年版の違いを理解できる
  • 自分が公演を楽しめるかの判断材料になる
目次

「双騎出陣 がっかり」の評判は本当?その原因を分析

  • まずは双騎出陣の基本をおさらい
  • 議論を呼んだ双騎出陣の源氏
  • 髭切膝丸 双騎出陣のあらすじ
  • 刀ミュなのに髭切が出ない?その理由
  • 賛否両論の源氏双騎の感想まとめ
  • 双騎出陣 2019と2020の違い

まずは双騎出陣の基本をおさらい

後悔しない選択ーイメージ

ミュージカル『刀剣乱舞』(刀ミュ)の「双騎出陣」は、通常の刀ミュ本公演とは一線を画す特別な形式の公演です。本公演が多くの刀剣男士たちによる歴史を巡る物語とライブで構成されるのに対し、双騎出陣は文字通り二振りの刀剣男士だけに焦点を当てています。

この形式は、特定のペアの関係性や物語を深く掘り下げることを目的としており、ファンにとっては推しの刀剣男士をより深く知る絶好の機会となります。しかし、その特殊な構成ゆえに、いつもの刀ミュと同じ感覚で観に行くと、内容に戸惑うことがあるかもしれません。

双騎出陣の主な特徴

双騎出陣は、本公演とは異なり、二振りのキャラクターの背景や関係性に特化した、より演劇的で実験的な要素が強い公演形式と言えます。第1部がミュージカル、第2部がライブという基本構成は本公演と同じですが、第1部の内容が特に独創的です。

これまでに「源氏双騎」「伊達双騎」が上演され、それぞれが異なるアプローチで物語を描き、ファンに新たな驚きと感動を提供してきました。そのため、一括りに「双騎出陣」と言っても、どのペアの公演かによって、その内容は大きく異なります。

議論を呼んだ双騎出陣の源氏

後悔しない選択ーイメージ

「双騎出陣」の評価が賛否両論となった最大のきっかけは、シリーズ最初の公演である「髭切膝丸 双騎出陣」、通称「源氏双騎」です。この公演は、刀ミュシリーズに新たな可能性を示した意欲作であると同時に、多くのファンを驚かせ、一部では困惑の声も上がりました。

問題の核心は、その独特すぎる第1部の構成にあります。多くの観客は、当然「刀剣男士としての髭切と膝丸」の物語を期待して劇場に足を運びました。しかし、幕が上がると、そこには刀剣男士の姿はなく、彼らが日本の古典『曽我物語』の登場人物を「演じている」という、入れ子構造の演劇が繰り広げられたのです。

期待とのギャップが賛否の原因

観客の「刀剣男士の活躍が見たい」という期待と、作り手が提示した「刀剣男士が演じる古典演劇」という革新的な表現の間に大きなギャップが生まれました。これが「がっかり」という感想につながった主な理由と考えられます。

言ってしまえば、「ハンバーグを食べに行ったつもりが、非常にクオリティの高いお寿司が出てきた」という状況に似ています。料理の質は高くても、求めていたものと違えば戸惑うのは当然です。源氏双騎は、まさにそのような体験を観客に与えた公演でした。

髭切膝丸 双騎出陣のあらすじ

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源氏双騎の第1部で演じられたのは、日本三大仇討ちの一つとして知られる『曽我物語』です。物語の筋としては、父親を工藤祐経に殺された曽我兄弟(一萬と筥王、後の十郎と五郎)が、長い年月をかけて成長し、ついに仇討ちを遂げるというものです。

この公演では、髭切が一萬(兄)を、膝丸が筥王(弟)を演じます。物語は、まだ幼く無邪気だった兄弟が父の死を経験し、悲しみを乗り越えて仇討ちを決意する場面から始まります。

物語の主な流れ

幼少期、父を失った悲しみから抜け出せない弟のため、兄は気丈に振る舞います。その兄の姿を見た弟もまた、強くならなければと決意を固めます。やがて成長した二人は再会し、母に別れを告げ、死を覚悟で仇である工藤祐経が参加する富士の巻狩りへと向かいます。

クライマックスでは、兄弟が力を合わせて工藤祐経に挑み、壮絶な戦いの末に本懐を遂げますが、二人もまたその場で命を落とすという、悲しくも美しい結末が描かれます。この兄弟の深い絆と、宿命に殉じる悲壮な覚悟が、物語の大きな見どころとなっています。

刀ミュなのに髭切が出ない?その理由

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「刀ミュなのに髭切や膝丸が出ない」という感想は、源氏双騎の構成を的確に表していますが、少し誤解も含まれています。正確には、「刀剣男士としての髭切・膝丸」が登場する時間が非常に短く、第1部のほとんどは「曽我兄弟を演じている俳優」としての姿で物語が進行する、というのが実態です。

この演出の意図は、第2部のMCで彼ら自身の口から語られます。「主、驚いたかい?」というセリフと共に、第1部の物語が「審神者の命で、髭切と膝丸が演じてみせたものだった」という事実が明かされるのです。

つまり、物語の構造は以下のようになっています。

  1. 観客は「ミュージカル『刀剣乱舞』」を観に来る。
  2. その劇中で、刀剣男士の髭切と膝丸が「『曽我物語』という舞台」を演じる。

この入れ子構造を事前に知っているかどうかで、公演の受け止め方が180度変わってしまいます。

作り手側は、刀剣男士の背景にある「物語」や「魂」を、彼ら自身が別の物語を演じることで表現するという、非常に演劇的で高度な試みに挑戦しました。しかし、この前衛的な試みが、一部の観客にとっては「期待していたものと違う」という戸惑いを生んでしまったのです。

賛否両論の源氏双騎の感想まとめ

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源氏双騎に対する感想は、まさに賛否両論という言葉がふさわしく、評価が大きく分かれました。ここでは、それぞれの意見を公平に見ていきましょう。

肯定的な感想(「賛」の意見)

肯定的な意見の多くは、演者の技量の高さと、作品の芸術性を評価するものでした。

  • 役者の表現力:三浦宏規さん(髭切役)と高野洸さん(膝丸役)の圧倒的な歌唱力、ダンス、演技力を称賛する声が多数ありました。幼少期から青年期までを演じ分ける表現力は見事です。
  • 新しい挑戦:2.5次元の枠を超えた、演劇としての新しい可能性を示した点を評価する意見です。刀ミュが常に進化しようとする姿勢に感動したファンも少なくありません。
  • 物語の美しさ:『曽我物語』の悲しくも美しい兄弟の絆の物語に、心を打たれたという感想も多く見られました。

否定的な感想(「否」の意見)

一方で、否定的な感想は、主に「期待とのギャップ」から生じています。

  • 刀剣男士が見たい:「刀ミュを見に来たのに、刀剣男士の姿がほとんど見られなかった」という、最も根本的な不満です。キャラクターとしての彼らの活躍を期待していたファンにとっては、肩透かしに感じられました。
  • コンセプトの説明不足:事前に「曽我物語を演じる」という特殊な構成であることが十分に告知されていなかったため、サプライズが裏目に出てしまったという指摘です。
  • 物語への興味:そもそも『曽我物語』という古典に興味が持てなかった、という意見もありました。

このように、源氏双騎は観客が公演に何を求めるかによって、その評価が大きく変わる作品だったと言えるでしょう。

双騎出陣 2019と2020の違い

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源氏双騎は2019年に初演が、2020年に再演が行われました。物語の基本的な筋は同じですが、いくつかの点で違いが見られます。これから映像などで観劇する方は、この違いを知っておくとより楽しめるかもしれません。

最も大きな違いは、一部の演出と第2部ライブのセットリストです。特に2020年版は、新型コロナウイルス感染症対策の影響を受けた演出変更が見られました。

項目2019年版(初演)2020年版(再演)
第1部 演出兄弟が手を取り合うなど、物理的な接触が多い演出。感染症対策のため、接触を避ける演出に変更(例:手を繋がない)。
第2部 セットリストオリジナルの楽曲が中心。他の刀剣男士のソロ曲(加州清光の『Show me the world』、三日月宗近の『Endless Night』)をカバーするなど、楽曲が大幅に変更。
映像通常のカメラワーク。全公演ライブ配信が行われ、配信用のカメラワークが多用された。アップで表情が見やすいなどのメリットも。

特に、2020年版の第2部で他の刀剣男士の曲をカバーしたことは、ファンにとって大きな驚きでした。膝丸が情熱的なラテン調の曲を、髭切がしっとりとしたバラードを歌い上げる姿は、彼らの新たな魅力を引き出しました。

もし両方のバージョンを観る機会があれば、これらの違いに着目することで、二つの公演をより深く味わうことができるでしょう。

「双騎出陣 がっかり」と言わないための楽しみ方

  • 源氏とは違う?伊達双騎の感想
  • 伊達双騎が評価されたポイントの考察
  • 期待が高まる双騎出陣の村正派
  • 自分に合う公演か見極めるポイント
  • 結論:双騎出陣のがっかりを避けるには

源氏とは違う?伊達双騎の感想

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2022年に上演された「鶴丸国永 大倶利伽羅 双騎出陣」、通称「伊達双騎」は、源氏双騎とは全く異なるアプローチで描かれ、多くの観客から高い評価を得ました。源氏双騎での経験を踏まえ、より多くのファンが楽しめるような工夫が凝らされていたのが特徴です。

伊達双騎の物語は、伊達政宗の生涯を軸に、それに深く関わった二振り、鶴丸国永と大倶利伽羅の葛藤や関係性を描くオリジナルストーリーです。源氏双騎のように「別の役を演じる」のではなく、あくまで「刀剣男士」として物語に関わっていくため、「刀剣男士が見たい」というファンの期待にしっかりと応える内容でした。

伊達双騎の感想で多かったもの

  • ストーリーの完成度:伊達家の歴史と二振りの関係性を巧みに織り交ぜた、重厚で感動的な物語を絶賛する声が多数ありました。
  • キャラクター解釈:鶴丸国永と大倶利伽羅のキャラクター解釈が深く、原作ゲームのファンも納得のいく描かれ方だったと好評でした。
  • 分かりやすさ:源氏双騎と比べて物語の構造がストレートで分かりやすく、刀ミュ初心者でも楽しめたという意見が多く見られました。

もちろん、第2部のライブも大いに盛り上がり、二振りの魅力が存分に発揮されました。これらの理由から、伊達双騎は「がっかり」という声は少なく、多くのファンにとって満足度の高い公演となったようです。

伊達双騎が評価されたポイントの考察

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伊達双騎が源氏双騎以上に幅広く受け入れられた理由は、いくつかのポイントに集約できると考えられます。

第一に、物語の主軸が「刀剣男士」であったことです。前述の通り、伊達双騎はあくまで鶴丸国永と大倶利伽羅の物語です。彼らが元の主である伊達政宗の歴史にどう向き合うか、というテーマは、刀ミュの根幹にある「刀剣男士と歴史」というテーマに沿っており、ファンが感情移入しやすい構図でした。

第二に、源氏双騎という前例があったことも大きな要因です。「双騎出陣は特殊な公演である」という認識がファンの間に広まっていたため、観客側も心の準備ができていました。作り手側も、源氏双騎の反響を受けて、ファンの期待に応える方向へと舵を切った側面があるかもしれません。

物語のテーマ性の違い

源氏双騎が「演劇の様式美」や「兄弟の絆」という普遍的なテーマを追求したのに対し、伊達双騎は「キャラクターと元の主の関係性」という、より刀剣乱舞の世界観に根差したテーマを扱いました。この違いが、ファンの受け止め方の差に繋がったと考えられます。

これらの要素が組み合わさることで、伊達双騎は「2.5次元作品」としての魅力と、「演劇」としてのクオリティを両立させた、バランスの取れた作品として成功を収めたのです。

期待が高まる双騎出陣の村正派

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これまでの源氏、伊達に続き、今後の双騎出陣としてファンの間で期待されているのが、千子村正と蜻蛉切のペア、通称「村正派双騎」です。まだ公式からの発表はありませんが、多くのファンが彼らの双騎出陣を待ち望んでいます。

村正と蜻蛉切は、刀ミュ本公演「三百年の子守唄」で徳川家康の生涯に深く関わりました。彼らの関係性は非常にユニークで、普段は突飛な言動で周囲を惑わす村正を、蜻蛉切が真面目に、しかし的確にいなすという絶妙なコンビネーションが魅力です。

もし彼らの双騎出陣が実現すれば、どのような物語になるでしょうか?「三百年の子守唄」のその後を描くのか、あるいは全く新しい視点から彼らの物語を掘り下げるのか、想像は尽きません。彼らのキャラクター性を考えると、シリアスな中にも笑いの要素を盛り込んだ、エンターテインメント性の高い舞台になる可能性もあります。

源氏、伊達がそれぞれ全く違う魅力を見せてくれたように、村正派の双騎出陣もまた、我々の予想を裏切る新たな刀ミュの世界を見せてくれるに違いありません。

自分に合う公演か見極めるポイント

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ここまで読んで、「結局、自分は双騎出陣を楽しめるのだろうか?」と悩んでいる方もいるでしょう。最後に、あなたが双騎出陣を観劇すべきかどうかの判断材料となるポイントをいくつかご紹介します。

以下の質問について、自分がどちらに近いか考えてみてください。

Q1. 舞台に最も求めるものは?

  • A. 好きな刀剣男士がキャラクターとして活躍する姿が見たい。
  • B. 役者さんの演技や歌、ダンスそのものを楽しみたい。

もしAに近いなら、伊達双騎のような物語性の高い公演が向いているかもしれません。Bに近いなら、役者の技量が存分に発揮される源氏双騎も楽しめる可能性が高いです。

Q2. 2.5次元作品に求めるものは?

  • A. 原作の世界観やキャラクター設定に忠実なこと。
  • B. 原作をベースにした新しい解釈や挑戦的な表現。

Aを重視する方は、源氏双騎の構成に戸惑うかもしれません。逆にBを好む方は、源氏双騎の前衛的な試みを高く評価できるでしょう。

最も重要なこと

源氏双騎を観る際は、「これは刀剣男士が曽我物語という古典を演じる、入れ子構造の演劇である」という前提知識を持って観ることが、がっかりを避ける最大のポイントです。この情報があるだけで、作品の印象は大きく変わります。

結論:双騎出陣のがっかりを避けるには

  • 双騎出陣は通常の刀ミュ本公演とは異なる特別な形式である
  • 「がっかり」という感想は主に源氏双騎の特殊な構成に起因する
  • 源氏双騎は刀剣男士が『曽我物語』を演じるという入れ子構造の物語
  • 事前にこの構成を知っているかで評価が大きく変わる
  • 刀剣男士の活躍を期待すると期待外れに感じる可能性がある
  • 役者の演技力や歌、舞といった演劇的要素は非常に評価が高い
  • 源氏双騎は2019年版と2020年版で演出や楽曲に違いがある
  • 伊達双騎は刀剣男士が主軸の物語で、分かりやすいと好評だった
  • 伊達双騎の成功には源氏双騎という前例があったことも影響している
  • シリーズごとに作風が全く異なるのが双騎出陣の特徴
  • 村正派など今後の双騎出陣にも期待が寄せられている
  • 自分が舞台に何を求めるかで見極めることが重要
  • キャラクターの物語が見たいのか、役者のパフォーマンスが見たいのか
  • 原作に忠実な展開を好むか、新しい挑戦を好むか
  • 結論として、前提知識を持って観れば「がっかり」は避けられる

この記事は、ミュージカル『刀剣乱舞』公式サイトコトバンクの発信情報を参考にし、当サイトのコンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。

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